ツーショットダイヤル債権回収センターにインタビュー

ツーショットダイヤル債権回収センターにインタビュー

大作さん(45歳・男性・東京都・会社員)への取材インタビューです。

いわゆる、ツーショットダイヤル債権回収センターで、督促・請求業務を担当している大作さん。ツーショットダイヤルの債権回収の仕組みや、業界の闇を告白してくれました。

取材メモ
プロフィール 大作さん(45歳・男性・東京都・会社員)
ツーショットダイヤルの頻度 なし
時間帯 なし
主な相手 なし
よく使うサイト なし
道具 スマホのみ
やり方 滞納者リストに順々に電話
工夫した点 感情的にならないようにする

ツーショットダイヤル債権回収センターとは

ヒロシ:最初に、いわゆるツーショットダイヤル債権回収センターでお仕事をされるようになった経緯について、簡単に教えてください。

大作さん:もともと、アダルトサービスを展開している会社に勤めていて、その会社が子会社を作る形で、異動してきました。親会社にあたる前職は、いわゆる出会い系サイトやライブチャットなど、ツーショットダイヤル以外にもサービスを展開していて、自社サイトのほか、同業他社にもシステムなどを提供していました。

ヒロシ:なるほど、前職もアダルト関連だったのですね。

大作さん:はい。

ヒロシ:親会社から子会社に分社化した経緯について、言える範囲で教えてください。

大作さん:もともといた会社(親会社)がアダルトサービスを提供している業者だったので、その自社サービスの債権回収をするのが子会社の目的です。当然、社名が違うので全くの別会社に見えるかもしれませんが、サービス運営と債権回収を一つのグループで行っています。もちろん、「ツーショットダイヤル債権回収センター」という名前はただの通称で、正式な会社名ではありません。

ヒロシ:なるほど。アダルト業界では自社で債権回収まで行っている会社や、債権回収を別会社に回している会社が一般的ですが、後者のパターンですね。

大作さん:はい。

ツーショットダイヤルの督促・請求の流れ

ヒロシ:実際の督促や請求は、どのような流れになるのでしょうか。

大作さん:未払いがあるユーザーさんのリストがあるので、基本的に、それに沿って電話をかけます。未払い料金や、振込み方法を伝えます。

ヒロシ:ユーザーさんに電話をすると、すぐ振り込んでもらえるものなのでしょうか。

大作さん:回収率やノルマは言えませんが、もちろんすぐ納得して振り込んでくれる方もいれば、心当たりがないという方もいます。基本的に、実際に番組に電話をかけて、利用されたユーザーさんのリストなので、心当たりがない方に間違い電話をかけてしまうことはないと思います。

ヒロシ:ちなみに、素朴な疑問ですが、よくツーショットダイヤルの利用規約にある延滞金なども、加算されて請求されるのでしょうか。

大作さん:規約上は、延滞金を書かせてもらっていますが、未払い料金だけ入金してもらえれば、基本的にはOKとしています。

ヒロシ:なるほど、良心的ですね。

架空請求詐欺について

ヒロシ:これもユーザーさんが気になることの一つかと思いますが、ツーショットダイヤルを利用していない人への電話、いわゆる架空請求詐欺をする業者について、どうお考えでしょうか。

大作さん:うちの会社は全くやっていませんが、よく聞く話です。ツーショットダイヤルや出会い系などのサービスを運営している業者や、その債権回収業者が、ユーザーのリストを名簿業者などに売るケースですね。そうすると、全く身に覚えのない業者から、突然電話がかかってくることがあります。

ヒロシ:なるほど。昔、卒業アルバムに個人情報が載っていた時代に、売買されていたのを思い出しました。

大作さん:そんな時代もありましたね。今は個人情報の扱いが厳しくなりましたが、裏で取引している業者はあるはずです。

ヒロシ:逆に、正規の未払い料金を払ったのに、まだ督促電話が続くことはあるのでしょうか。

大作さん:うちの場合は、ないと思います。本来の請求額を振り込んでもらえれば、そもそも督促リストから消えます。但し、ミスなどの可能性も厳密に言えばゼロではありません。

ヒロシ:その場合は、どうすればいいのでしょうか。

大作さん:未払い料金がないことを確認できれば、電話番号を個別に調べて対応できます。

ヒロシ:なるほど。安心しました。

大作さん:ありがとうございます。

編集後記

「ツーショットダイヤル債権回収センター」と聞くと、怖いお兄さんが出てきそうなイメージでしたが、普通に丁寧な印象だったので、安心しました。

アダルトサービスとはいえ、きちんと登記された法人が運営しているので、一般企業と変わらないように思えます。

肝心の料金請求についても、きちんと料金精算をし、未払いがなくなれば止めてもらえるとのこと。

そしてインタビューの最後には、全く身に覚えのない督促電話が来たら、すぐ最寄りの都道府県の消費者センターに通報したり、悪質な場合は警察に通報した方がいい、会話の録音も忘れずに、とご丁寧にアドバイスも頂きました。

今回のインタビューのように、真面目に運営されている業者さんもある一方で、名簿業者などから買ったリストで架空請求をしてくる業者もあるとのこと。

消費者としては、なるべく安全な大手を選んでおくのが良さそうです。


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